【鎌倉】甘縄神明神社 「鎌倉殿の13人」のひとり、安達盛長ゆかりの神社 鎌倉最古の神社です

鎌倉散策といえば必ずと言っていいほど名前が挙がる長谷エリア。
江ノ電の長谷駅は鎌倉大仏や長谷寺、御霊神社などの最寄り駅でもあり、おしゃれなカフェ、お土産屋さん、昔ながらの風景と見どころがたくさんあり平日でも多くの人で賑わいます。

少し人混みを避けたい、少しでも静かな場所で楽しみたいという方におすすめの神社があります。
長谷寺からも近い場所にありながら、長谷寺の賑わいとは対照的に驚くほど静寂な空気に包まれています。
神社と縁の深い歴史上の人物が続々と登場し、歴史の魅力がギュっと詰まった甘縄神明神社をご紹介します。

 

甘縄神明神社とは

710年に「行基」という僧侶が草創した、鎌倉で最古の神社と言われる長谷の鎮守です。
「行基」は奈良・東大寺の建立にも携わった人物です。

その後、源頼朝が社殿を修理したり鳥居を建てたりと崇敬していて、源頼義がこの神社に祈願して源義家が生まれたと言い伝えがあり、北条政子、源実朝も度々参詣している記録が残っているなど源氏と関係が深かったことが伺えます。

また、鎌倉の文豪、川端康成の邸宅が鳥居の真横にひっそり佇みます
鎌倉を舞台にした「山の音」という小説に甘縄神社が登場しますので、小説を読んでから神社へ行くとより一層その世界観に浸れるかもしれません。

元々「甘縄神明宮」「甘縄神明社」と呼ばれていましたが、昭和7年(1932)に「甘縄神明神社」という神社名なりました。

 

鳥居の隣には甘縄神明宮の石標があり、右上に小さく「見越嶽」と刻まれています。
これは神社の裏が山になっていて、御輿嶽(見越岳)と呼ばれていたことが由来となっています。

御祭神は天照大御神です。

 

鎌倉殿の13人のひとり、安達盛長の石碑

鳥居の脇には鎌倉町青年団によって建てられた、安達盛長「安達盛長邸跡」の石碑があります。
安達盛長はNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の登場人物でも知られていますね。

源頼朝に寄り添い長年支え続けていた武士で、源頼朝が伊豆の流人であった頃からの側近、
源頼朝と北条政子との間をとりもったとも言われる歴史上のキーパーソンです。
安達盛長の邸宅が甘縄にあったと言われています。

→源頼朝と北条政子ゆかりの神社はこちら 【鎌倉】鶴岡八幡宮

 

更に進むと長い石段が見えてきます。向かう途中に鉄棒がありました。
拝殿の注意書きには「子供の遊び場は下の広場」とありますので遊ばせても良いのでしょうか…

石段の左手前には「北条時宗公産湯の井」があります。ということは、北条時宗は安達邸で誕生したのですね。
子宝の御利益がある神社としても知られています。

 

拝殿と桜の見事な競演、静まり返った境内に桜が優美に咲いています。
ここは桜の名所としても有名で3月の中旬頃から早咲きの「玉縄桜」という桜が咲き始めます。

この「玉縄桜」は鎌倉の大船フラワーセンターで生まれた桜。
ソメイヨシノがベースになっていて、ソメイヨシノより早咲きでソメイヨシノが咲く頃まで楽しめる桜です。
一足お先にお花見気分が味わえますね。

→記事はこちら 【大船】大船フラワーセンター

 

四季折々の風景を楽しむことができます。アジサイも綺麗なことで有名です。

 

石段を登ると拝殿

こちらで御朱印を頂く事ができないので、大町にある「八雲神社」の社務所で頂きます。

 

石段を登り拝殿を背にすると目の前には鎌倉の街と由比ヶ浜の海の景色が広がります。
息を飲むような美しさを独り占めです。ちなみに土曜の午後です。ほとんど人がいません。

 

拝殿の背後にあるのが本殿です。本殿は柵で区切られていて入ることはできません。
拝殿の裏から本殿まで階段で繋がっていました。

 

五所神社と秋葉神社

境内には拝殿・本殿の他に「秋葉神社」と「五所神社」があります。
石段を登った左手に見えるのが五所神社です。

 

拝殿の右には更に階段があり「秋葉神社」があります。
神社名の隣に「火防御守護」と書かれているとおり、火除け・火伏せの神として広く信仰されています。

 

鳥居の先には

秋葉神社の側には鳥居があってその先が気になったので登ってみましたが、道が険しくなる一方で先が見えず途中で引き返してしまいました。
足元が悪く何度か滑りそうになり、まるで登山です。ここが裏山の「見越ヶ嶽」でしょうか。

途中に小さな祠があったので手を合わせておきました。

 

タブノキ

境内には大きな木がたくさんあり「鎌倉と三浦半島古木・名木50選」に選ばれているタブノキもあります。

今にも岩を飲み込みそうな迫力のある木の根。生命力の強さを感じ、見ているだけでパワーを授かるような気がします。

甘縄神明神社への行き方

①江ノ電長谷駅を出て右に進み「長谷観音前」交差点を右に曲がり、由比ヶ浜大通りを鎌倉方面に進みます。
②道なりに進むと途中に「定食屋しゃもじ」があります。→記事はこちら 【鎌倉長谷】定食屋しゃもじ
③鎌倉FMの建物を左に曲がると鳥居が見えます。「長谷鎮守 甘縄神明宮」の看板が目印です。

 

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民家に入っていくような路地ですので車ですと通り過ぎてしまいそうです。

 

 

人込みを避けてゆっくり、静かで落ち着きを求めている方にはぴったりな場所です。
鎌倉最古の神社で歴史に触れながらリフレッシュしてみませんか?

甘縄神明神社 

住 所 〒248-0016 神奈川県鎌倉市長谷1-12-1
電話番号 0467-22-3347
アクセス 江ノ電長谷駅より徒歩5分
駐車場 最寄りのコインパーキングをご利用ください
神奈川県神社庁HP 甘縄神明神社

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投稿者プロフィール

satomi
satomi
湘南在住/幼稚園に通う男の子のママ
ベビーシッターのお仕事と両立しながら執筆をしています。湘南の海・街・人が大好き。子連れでお出かけできるスポットは常にチェックしています。最近ビーチクリーンにハマってクリーンアップを楽しんでいます。読んで行きたくなるような情報をお届けしていきます!

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