【鎌倉】one hand clean up KAMAKURA ビーチクリーンで鎌倉の海を守る、そして救う!

海の豊かさを守ろう

潮風を感じながら湘南の海で過ごす時間は開放感に溢れ、住む人や訪れる人を魅了し続けています。
私達の生活で切っても切れない海。その海の環境について考えたことはありますか?

最近メディアなどでも取り上げられよく耳にする、SDGs。
17ある目標の中で14番目に「海の豊かさを守ろう」という目標があります。
この目標を達成するためには全員が身近な問題として捉え、海を守る必要があるのです。

 

>>>関連記事はこちら 【鎌倉】SDGs 材木座海岸 NAMIMATI × BALIISM JAPAN

 

one hand clean up KAMAKURA 代表saharuさん

2021年5月3日にone hand clean up KAMAKURAビーチクリーンが行われました。

このイベントを主催されたのが代表のsaharuさん

去年まで新宿に住み、週末は湘南でSUPやサーフィンをする生活をされていました。
海へ行くたびゴミが落ちていたりゴミが浮かんでいたりする光景を見て心を痛め、自分が気持ちよくアクティビティをするためだけにゴミ拾いを始めたそうです。

「私がゴミ拾いを始めたきっかけは、最初は自分本位だったんです。海が好きで、自分のフィールドが汚れているのが嫌だった、ただ、それだけです。環境問題に興味を持つきっかけなんてなんでもいいんです。海が好きとか、自然が好きとか、生き物が好きとか。」

中途半端にはしたくない、本気で海と向き合っていきたい、と新宿から鎌倉へ移住します。

なぜ鎌倉を選んだのかというと、「鎌倉のお店と人が大好きだから!」
笑顔で努力する女性は魅力的で人の心を惹きつけます。

そして2020年5月から毎朝一人で鎌倉の海に出てビーチクリーン活動をされます。

アウトドアウエアメーカーに勤務されているsaharuさん。
朝はほぼ毎日、休日や仕事が早めに終業した日は夕方にも活動されているそうです。

 

one hand clean up KAMAKURAに込めた想い

選択をするのは片手(one hand)でできるという意味がこめられています。拾うこと、断ること、分別をすること、ひとりひとりの意識が変わるだけで海が救われます。

 

昨年のコロナ禍でテイクアウトやデリバリーを利用する人が増え、街にはプラスチックの使い捨て容器が溢れました。
緊急事態宣言の発令により夏は海の家が閉まっていたにもかかわらず、鎌倉の海は流れ着いたゴミで溢れていたそうです。
一人でも多くの人にこの現状を知ってほしい、でもコロナ禍で人を集めるわけにはいかず、一人でビーチクリーンを行っていました。

2021年4月にクリーンアップ団体「one hand clean up KAMAKURA」立ち上げます。
立ち上げたのは、誰もが入りやすく安心して参加できる団体にしたいという以前は参加する側だったご自身の経験から。

インスタで鎌倉の海のリアルな現状を分かりやすく発信し、その情熱が人の心を動かします。

 

第一回 由比ヶ浜海岸&材木座海岸ビーチクリーンイベント開催


Photo by @toshiyuki_s0326 Instagram

 

インスタで告知をすると、1か月でなんと60名近くの人が集まりました!
今回は、まん延防止のため県内在住者限定でしたが状況によって今後は県外から参加する方も多く予想されます。

saharuさんからレクチャーを受けた後、グループに分かれて由比ヶ浜海岸、材木座海岸のクリーンアップをしていきます。

 

この日は快晴、トングと収集袋を手に潮風を浴びながらひたすらゴミを拾います。
ペットボトルや空き缶、タバコの吸い殻など、探さなくてもどんどん見つかります。

海岸清掃のトラックから「こんにちは!」と声をかけられ、やる気全開です。

ただゴミを拾っているだけなのに楽しくなるのが不思議です。
拾うというより、参加していることが楽しいのかもしれません。

約1時間弱の活動でたくさんのゴミが集まりました!
ゴミは指定の回収場所に集め、かながわ海岸美化財団が回収をしてくれます。

かながわ海岸美化財団

海岸清掃ボランティアにゴミ袋の提供、トングの貸し出し、ゴミの回収を無償で行う日本で唯一の海岸美化専門の団体。県内の海岸で活動する海岸清掃ボランティアは、美化財団のおかげで安心してクリーン活動を行うことができます。

 

材木座のチームからは収集袋に入りきらない、両手で抱えるほどのゴミが運ばれてきました。

こんなにも大きいゴミを誰が捨てたのか、潰れた洗剤のボトルも、なぜ砂浜にあるはずのないものがあるのかと疑問に思います。

 

海のゴミの正体

「海のゴミ」というと、海に来た人が捨てたゴミを思い浮かべます。

ですが、海に捨てられたゴミは約3割で、残りの約7割*は街でポイ捨てされたゴミなんだそうです。
(*かながわ海岸美化財団)

街でポイ捨てされたゴミや自販機横のゴミ箱から溢れたペットボトルなどが、風や雨に流され水路へ、そして川へ、川の流れにのって海へと流れていきます。

なので、海のゴミの多くは街のゴミが海岸に漂着したゴミなのです。

塵も積もれば山となる、ちょっとしたポイ捨てが集まればやがて膨大なゴミの量になります。

ビーチクリーンでは紐状になったレジ袋、グチャグチャに潰れたペットボトルのキャップをよく拾いました。
これらの変わり果てたゴミは、ゴミが流れてくる過程で劣化していたからだったのです。
形状そのままきれいなレジ袋やペットボトルはこの場所で捨てられたゴミ、ということが分かりました。

 

そもそも海でポイ捨てなんてしないし、海に行かないし、という人も他人事ではありません。
街のゴミが海に流れてくるということは、街をキレイにすれば海をキレイにすることにつながるからです。

 

自然になくならないゴミ

海に流れてくるゴミの大半を占めているのがプラスチックです。

原形の分からないプラスチックの欠片も多くありました。
このプラスチックの欠片、やがて波や紫外線を受けてどんどん小さくなり、5mm以下の「マイクロプラスチック」になります。

自然の力では分解されない小さな粒が海を漂い、マイクロプラスチックを海の生物が誤飲してしまうのです。

海の生物の命にかかわるのはもちろん、私たちはその魚を口にしているかもしれません…

軽くて便利なプラスチック製品は生活になくてはならないものです。

それならば、ゴミを減らす繰り返し使う分別して資源を再利用する。
これだけでの行動で海を救うことができます。

 

一緒に考えて、学んで、行動しよう!

第一回の5月3日(ゴミの日)に続いて、環境イベント、コラボイベント、オンラインイベントなど、コミュニケーション重視のイベントも行われています。

コロナ禍でも繋がれるオンライン交流会では全国のみなさんとzoomでクリーンアップに関する活動報告・意見交換が行われました。

そして嬉しいのは3歳のお子様でも参加ができるということ。
初めてなのに親戚の集まりに来たかのようなあたたかさは参加する側も安心です。

 

まずは行動してみる。ビーチクリーンは誰もが参加できる活動です。

one hand clean up KAMAKURAのビーチクリーンでその第一歩を踏み出してみませんか?

 

『One hand clean up KAMAKURA』イベント情報

Instagram @onehandcleanup_kamakura

 

投稿者プロフィール

satomi
satomi
湘南在住/幼稚園に通う男の子のママ
ベビーシッターのお仕事と両立しながら執筆をしています。湘南の海・街・人が大好き。子連れでお出かけできるスポットは常にチェックしています。最近ビーチクリーンにハマってクリーンアップを楽しんでいます。読んで行きたくなるような情報をお届けしていきます!
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